医療法人おくまクリニック|沖縄県金武町の内科、小児科、整形外科のクリニック、住宅型有料老人ホーム、訪問看護、訪問リハビリお任せ下さい。

おくまクリニック

おくまクリニック
  • 予防接種
  • 健康診断
  • 禁煙外来
  • 特定検診

定期予防接種

※定期予防接種は在庫を置いてますので飛び入り接種可能です。
任意予防接種を希望される方は事前にご予約をお願いします。
※接種当日は『母子手帳』をお忘れなくお願いします!

DPT(三種混合ワクチン)

ジフテリア(D) ジフテリア菌の飛沫感染(ウイルスや細菌がせきなどと共に空気中へ飛び出し、人に感染すること)で起こります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は、高熱・のどの痛み・犬吠様のせき・嘔吐などで、偽膜を形成して窒息死することがある恐ろしい病気です。発病2~3週間後には、菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがありますので、注意が必要です。
百日せき(P) 百日せき菌の飛沫感染(ウイルスや細菌がせきなどと共に空気中へ飛び出し、人に感染すること)で起こります。百日せきは、普通のカゼのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。熱は出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんがおきることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症をおこします。乳児では命を落とすこともあります。
破傷風(T) 破傷風菌は人から人へ感染するのではなく、土の中にひそんでいて傷口から人へと感染します。傷口から菌が入り体の中で増え、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。患者のほとんどは、自分では気づかないほどの軽い傷が原因です。日本中どこでも土中に菌はいますので、感染する機会は常にあります。また、お母さんが免疫をもっていれば新生児の破傷風も防げますので、ぜひ予防接種を受けておきましょう。

接種時期

  • Ⅰ期‥初回接種3回(3~8週間までの感覚をあける)。その後、おおむね1年を経過後追加接種を行います。
  • Ⅱ期‥11~12歳時(通常小学校6年生)にDT(二種混合)を接種します。

確実な免疫をつくるためには、決められたとおりに受けることが大切ですが、万一間隔があいてしまった場合は、はじめからやり直すことはせず、規定の回数を超えないように接種します。

※回数が多いので、接種もれに注意しましょう。

副反応

日本では副反応の少ない安全なワクチンを使用しています。副反応として注射部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)などの局所反応が主です。なお、しこりは少しずつ小さくなりますが、数ヶ月残ることがあります。通常高熱は出ませんが、24時間以内に37.5度以上になった子が約0.1%います。以上のように重篤な反応はありませんが、機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどは医師にご相談下さい。

★予診表は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子健康手帳と一緒に持参して下さい。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

MR(風しん・麻しん混合)

麻しん
(はしか)
麻しんウイルスの空気感染(ウイルスや細菌が空気中に飛び出し、1m以上を超えて人に感染させること)によって起こります。感染力が強く、予防接種を受けないと、多くの人がかかる病気です。
発熱・せき・鼻汁・目やに・発しんを主症状とします。最初3~4日間は38度前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うと、また39~40度の高熱と発しんが出ます。高熱は3~4日で下がり、次第に発しんも消失します。しばらく色素沈着が残ります。主な合併症としては、気管支炎・肺炎・中耳炎・脳炎があります。患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人に合併します。脳炎は約1000人に2人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約5万例に1例発生します。麻しん(はしか)にかかった人は数千人に1人の割合で死亡します。
風しん 風しんウイルスの飛沫感染(ウイルスや細菌がせきやくしゃみなどと共に空気中へ飛び出し、人に感染させること)によって起こります。
軽いかぜ症状ではじまり、発しん・発熱・後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。その他眼球結膜の充血もみられます。発しんも熱も約3日間で治るので、「三日ばしか」とも呼ばれることがあります。合併症として関節痛・血小板減少性紫斑病・脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3000人に1人、脳炎は患者6000人に1人くらいです。大人になってからかかると重症になります。
妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により、心臓病・白内障・聴力障害などの障害をもった子が生まれる可能性が高くなりますから、妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。

接種時期

1歳から2歳の間に麻しん又は風しんにかかる可能性が高いので、1歳なったらなるべく早く1回目の予防接種を受けるようにしましょう。2回目の接種は、小学校就学前の1年間、いわゆる幼稚園等の年長児が対象者となります。輸血又はガンマグロブリンの注射を受けた人は、通常3ヶ月以上間隔をおいてから予防接種を受けて下さい。

副反応

接種後4日~2週間以内に発熱・発しん・そう痒などの症状が多く出ますが、通常は、1~3日で治ります。また、まれに血小板減少性紫斑病・脳炎・けいれんなどの副反応が生じる可能性があります。
※麻疹・風しん単品接種希望の方は先生とご相談ください。

★予診表は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子健康手帳と一緒に持参して下さい。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

日本脳炎

日本脳炎ウイルスの感染でおこります。ヒトから直接ではなく、ブタの中で増えたウイルスが蚊によって媒介されます。7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。
ウイルスは北海道一部をのぞく日本全体に分布しています。この地域で飼育されているブタの流行は毎年6月からはじまり10月まで続きますが、この間に80%以上のブタが感染しています。好発年齢は60歳を中心とした成人と5歳未満の幼児です。以前に小児、学童に好発していましたが予防接種の普及で減っているものと思われます。
感染者のうち1,000~5,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか無菌性髄膜炎や夏かぜの様な症状で終わる人もいます。脳炎にかかった時の死亡率は約15%ですが、神経の後遺症を残す人が約50%あります。
ぜひ、予防接種を受けておきましょう。

接種時期

北海道を除く日本全国には日本脳炎ウイルスに感染したブタとウイルスを運ぶ蚊がたくさんいます。3歳を過ぎたら受けましょう。

  • Ⅰ期・・・初回接種2回、約1年後追加接種1回を行います。
  • Ⅱ期・・・9~12歳に、1回接種します。

受け忘れのないように気をつけましょう。

日本脳炎ワクチンの副反応

現在使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンの添付文書によると、本剤の臨床試験において、生後6月以上90月未満の小児123例中49例(39.8%)に副反応が認められ、その主なものは発熱(18.7%)、咳嗽(11.4%)鼻濡(9.8%)注射部位紅斑(8.9%)であり、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられたとされています。

★予診表は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子健康手帳と一緒に持参して下さい。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

Hibワクチン

Hibという細菌が、ヒトからヒトへ飛沫感染し、鼻咽腔に保菌され、これが病原菌となり肺炎や喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な全身性疾患を引き起こします。

Hib髄膜炎は、初期症状が風邪症状と区別がつきにくく、早期診断がついても耐性菌が増えていて治療が難しくなっているため、ワクチンを接種して早めに予防しましょう。

接種時期

Hibワクチン…生後2ヵ月以上から9歳以下。
(接種回数は、初めて接種される年齢によって異なります。)

Hibワクチンについて

1.乳幼児の細菌性髄膜炎とHib(インフルエンザ菌b型)
  • 体の中で最も大切な部分ともいえる脳や脊髄を包んでいる膜を髄膜といい、この髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気が髄膜炎です。髄膜炎には、細菌が原因の「細菌性髄膜炎」と細菌以外(ウイルスなど)が原因の「無菌性髄膜炎」がありますが、治療後の経過が悪く後遺症が残るなどのため特に問題となるのが「細菌性髄膜炎」です。細菌性髄膜炎の初期症状は、発熱や嘔吐、不機嫌、けいれんなどで風邪などの他の病気の症状と似ているため、早期に診断することはとても難しい病気です。
  • 乳幼児の細菌性髄膜炎を起こす細菌はいくつかありますが、原因の半分以上を占めているのが「インフルエンザ菌b型」という細菌で、略して「Hib(ヒブ)」と呼ばれています。Hibは冬に流行するインフルエンザ(流行性感冒)の原因である「インフルエンザウイルス」とは全く別のものです。また、他の多くの細菌やウイルスとは異なり、Hibは乳幼児に感染しても抗体(免疫)ができず、繰り返し感染することがあります。
  • Hibによる細菌性髄膜炎(Hib髄膜炎)は、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3ヵ月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。日本の年間患者数は、少なくとも600人と報告されており、5歳になるまでに2000人に1人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっていることになります。
  • Hib髄膜炎にかかると1ヶ月程度の入院と抗生物質による治療が必要となりますが、治療を受けても約5%(年間約30人)の乳幼児が死亡し、約25%(年間約150人)に発育障害(知能障害など)や聴力障害、てんかんなどの後遺症が残ります。さらに最近では抗生物質の効かない菌(耐性菌)も増えてきており、治療が困難になってきています。
  • その他にもHibは、肺炎、喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な全身感染症を引き起こします。
2.Hibによる感染症を予防するHibワクチン
  • Hibワクチンの接種は、任意で受けたい方だけが自費で受けることになっています。
  • 接種年齢は、2ヵ月齢以上になれば受けられます。望ましい接種スケジュールは、初回免疫として生後2ヵ月から7ヶ月になるまでに接種を開始し、4~8週間間隔で3回、追加免疫として3回目の接種から約1年後に1回の計4回接種します。
  • Hibワクチンは、4回の接種を受けた人のほぼ100%に抗体(免疫)ができ、Hib感染症に対する高い予防効果が認められています。
  • Hibワクチンの接種後に、他のワクチン接種でもみられるのと同様の副反応がみられますが通常は一時的なもので数日で消失します。最も多くみられるのは接種部位の発赤(赤み)や腫脹(はれ)です。また発熱が接種された人の数%におこります。重い副反応として、非常にまれですが、海外で次の様な副反応が報告されています。(1)ショック・アナフィラキシー様症状(じんましん・呼吸困難など)、(2)けいれん(熱性けいれん含む)、(3)血小板減少性紫斑病。
  • このワクチンは、製造の初期段階に、ウシの成分(フランス産ウシの肝臓および肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液および心臓由来成分)が使用されていますが、その後の精製工程を経て、製品化されています。また、このワクチンはすでに世界100ヵ国以上で使用されており、発売開始からの14年間に約1億5000万回接種されていますが、このワクチンの接種が原因でTSE(伝達性海綿状脳症)にかかったという報告は1例もありません。したがいまして、理論上のリスクは否定できないものの、このワクチンを接種された人がTSEにかかる危険性はほとんどないものと考えられます。
3.次の方は接種を受けないでください。
  • ① 明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)
  • 重い急性疾患にかかている方
  • このワクチンの成分または破傷風トキソイドによってアナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)をおこしたことがある方
  • その他、かかりつけの医師に予防接種を受けないほうが良いといわれた方
4.次の方は接種前に医師にご相談ください。
  • ① 明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)
  • ② 重い急性疾患にかかている方
  • ③ このワクチンの成分または破傷風トキソイドによってアナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)をおこしたことがある方
  • ④ その他、かかりつけの医師に予防接種を受けないほうが良いといわれた方
  •  
5.接種後は以下の点に注意してください。
  • ① 接種後30分間は、ショックやアナフィラキシーが起こることがありますので、医師とすぐ連絡が取れるようにしておきましょう。
  • ② 接種後に高熱やけいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
  • ③ 接種後1週間は体調に注意しましょう。また、接種後、腫れが目立つときや機嫌が悪くなったときなどは医師にご相談ください。
  • ④ このワクチンの接種後、違う種類のワクチンを接種する場合には、6日間以上の間隔をあける必要があります。ただし、このワクチンは他のワクチンとの同時接種が可能ですので、同時接種を希望する場合には、医師にご相談ください。
  • ⑤ 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は問題ありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
  • ⑥ 接種当日は激しい運動はさけてください。その他はいつも通りの生活で結構です。

肺炎球菌

肺炎球菌 肺炎球菌は、多くの子どもの鼻やのどにいる、身近な菌です。ふだんはおとなしくしていますが、子どもの体力や抵抗力が落ちた時などに、いつもは菌がいないところに入り込んで、いろいろな病気(感染症/中耳炎・肺炎・細菌性髄膜炎)などを引き起こします。

接種時期

生後2ヵ月以上から9歳以下まで接種できます。肺炎球菌による髄膜炎は約半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくまりますが、5歳くらいまでは危険年齢です(5歳過ぎての発症もあります)。
2ヵ月になったらなるべく早く接種しましょう。接種回数は、肺炎球菌ワクチンをはじめて接種する月齢によって異なります。かかりつけ医に相談して、スケジュールを決めましょう。

の副反応

ワクチン接種した後に、発熱や接種部分の腫れなどの副反応が起こる頻度は、はかのワクチンと同じ程度です。10年前に発売されて以来、世界中の子どもたちに接種されています。

★予診表は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子健康手帳と一緒に持参して下さい。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

肺炎球菌についてより詳しく知りたい方はこちらへ

子宮頸がん予防ワクチン(サーバリック)

1.子宮頸がんは、すべての女性に起こりうる病気です。

子宮頸がんは、発がん性HPVの感染によって起こる病気です。発がん性HPVは性交渉によって感染しますが、性交経験のある女性の約80%が一生のうちに一度は感染すると言われるほど、女性なら誰でも起こりうる病気です。

2.子宮頸がんを防ぐのに早すぎることはありません。

子宮頸がんは、幅広い年代の女性にみられますが、特に最近は20~30代の女性に急増しています。もし、子宮頸がんになっても、はじめのうちは自覚症状がないため、自分では気づくことが出来ません。検診を受けていれば、前がん病変から発見することができて、子宮を失うことなく、完治しうる病気です。

3.サーバリックスの十分な予防効果を得るためには3回接種が必要です。

子宮頸がんは、発がん性HPVの感染によって起こる病気です。発がん性HPVは性交渉によって感染しますが、性交経験のある女性の約80%が一生のうちに一度は感染すると言われるほど、女性なら誰でも起こりうる病気です。

  • 3回接種しないと十分な予防効果が得られません。
  • ② 腕の筋肉に注射します。
  • 3回の接種の途中で妊娠した場合には、接種は継続できません。その後の接種について先生にご相談ください。

子宮頸がんについてより詳しく知りたい方はこちらへ

日本脳炎ワクチンの副反応

現在使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンの添付文書によると、本剤の臨床試験において、生後6月以上90月未満の小児123例中49例(39.8%)に副反応が認められ、その主なものは発熱(18.7%)、咳嗽(11.4%)鼻濡(9.8%)注射部位紅斑(8.9%)であり、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられたとされています。

★予診表は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子健康手帳と一緒に持参して下さい。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

水痘(みずぼうそう)

水痘ウイルスによる急性感染症で、患者さんに直接触れたり、空気中にあるウイルスを吸い込むことで、感染します。感染して10日~20にちくらいで軽い発熱と発疹があらわれ、その3日後くらいに水疱になり、かさぶたができて、治ります。妊娠中にかかると、まれですが先天性水痘症候群(低出生体重、脳炎、皮膚の萎縮など)の子どもを出産する可能性があります。
子どもの頃にかかったこのウイルスが体にすみついて、大人になってから神経にそって水痘ができ、痛みがでるのが帯状疱疹です。

接種時期

ワクチン接種した後に、発熱や接種部分の腫れなどの副反応が起こる頻度は、はかのワクチンと同じ程度です。10年前に発売されて以来、世界中の子どもたちに接種されています。

予防接種を受けることが適当でない者

次のいずれかに当てはまる場合には、接種を控えてください。

  • 接種当日、発熱(37.5℃以上)がある場合。
  • 重篤な急性疾患にかかっている(重篤かつ急性の疾患に罹患している場合には、かかりつけ医にご相談ください)
  • 予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショックを呈したことがある。(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性の重いアレルギー反応を起こしたことがある)なお、卵等でアナフィラキシーショックを起こした既往歴のある方も予防接種はできません。
  • インフルエンザの予防接種で、接種後2日以内に発熱の見られた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある場合。
  • その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断した場合。

接種後は、以下の点に注意してください

次のいずれかに当てはまる場合には、接種を控えてください。

  • 接種後30分間は、アレルギー反応(息苦しさ、じんましん、せきなど)が起こることがありますので、医師とすぐ連絡が取れるようにしておきましょう。
  • 副反応(発熱、頭痛、けいれんなど)の多くは24時間以内に出現することが知らされています。接種後、1日は体調に注意しましょう。万が一、高熱やけいれん等の異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
  • 接種後の入浴は問題ありませんが、注射部位をこすることはやめましょう。
  • 接種当日はいつも通りの生活をしてください。但し接種後は接種部位を清潔に保ち、接種当日は激しい運動や大量の飲酒は避けてください。

他の予防接種を受けている場合の接種間隔

みずぼうそうの予防接種を受ける前にこれまでに受けた予防接種の有無、種類を確認し、最近受けた予防接種が生ワクチン(ポリオ、BCG、MR、麻疹、風疹など)であった場合には接種した日の翌日から起算して27日以上、不活化ワクチン(DPT、DT)又はトキソイドの場合には6日以上の間隔をおく。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、ムンプスウイルスによる全身感染症です。咳やくしゃみによって、空気中にひきだされたウイルスを吸い込むことや、患者との直接接触、唾液(つば)による間接的な接触でもうつります。感染後2~3週間で症状があらわれ、人にうつる期間は症状がでる6日間後から、その後約10日ほどです。主な症状は耳下腺の腫れと圧痛(押したときの痛み)。成人が感染すると、時に睾丸炎や卵巣炎を起こします。合併症には髄膜炎、膵炎、腎炎、難聴などがあります。

任意接種

予防接種には、市町村が行う定期接種と保護者の希望により、接種医との相談によって行われる任意接種の2種類があります。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は任意接種です。接種によって健康被害が出たときは、その救済は予防接種法ではなく、全国市町村会総合賠償補償保険制度または、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法によって救済されることになっています。その場合には被害者個人による申請が必要です。万が一、死亡の場合の給付額には予防接種法と差はありますが、医療費等の支給額はほぼ同等です。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)副反応

ワクチンの発症予防率は約90%です。副反応としては、無菌性髄膜炎2,000~3,000人に1人程度(自然感染での無菌性髄膜炎の合併は30人に1人)。耳下腺の軽度腫脹100人に1人程度です。

★予診表は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子健康手帳と一緒に持参して下さい。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

肺炎球菌ワクチン

特徴

肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し重症化を防ぎます。
※すべての肺炎を予防するものではありません。
★接種してから免疫(抗体)ができるまで、平均でおよそ3週間ほどかかります。
★1回の接種で5年以上免疫が持続すると言われています。
★季節を問わず接種可能です。

・ワクチンの成分が原因で肺炎球菌による感染症を引き起こすことはありません。

・接種後に、注射部位の腫れ、痛み、発熱などがみられることがありますが、通常2~3日で治まります。

・2歳以上の脾臓摘出を受けた方は健康保険が適用されます。それ以外の方は自費診療になります。

インフルエンザワクチンもあわせて接種すると、より効果的に肺炎を予防できます。

健康な高齢者 インフルエンザワクチンとの併用で、肺炎球菌性肺炎による入院が36%減少、死亡率が57%減少したという報告があります。
寝たきりの人 インフルエンザワクチンとの併用で、肺炎による入院回数が半分になるという報告があります。
接種間隔について 一般的には、それぞれのワクチンは6日以上の間隔をあけて接種すべきとされていますが、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができます。

こんな方に、肺炎球菌ワクチンの接種が奨められています!!

  • 65歳以上の方
  • 呼吸器に疾患をお持ちの方(COPDなど)
  • 糖尿病の患者さん
  • 慢性心不全の方
  • 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
  • 病気や免疫抑制療法のため感染症にかかりやすい方
  • 肝硬変など慢性肝疾患の方
  • 脾臓摘出などで脾機能不全のある方 など

上記のような慢性疾患がある方は65歳未満でも接種がうけられます。

インフルエンザ予防接種

インフルエンザの症状

インフルエンザは1日~5日の潜伏期間の後、突然に発症し、38℃以上の発熱、上気道炎、全身倦怠感等の症状が出現することが特徴的です。
流行性(日本では例年11月~3月)にこれらの症状があった場合はインフルエンザの可能性が高いと考えられます。症状の持続時間は通常2~3日ですが、場合によっては5日を超えることもあります。また、高齢者や小児、あるいは呼吸器系や心臓などに病気をもっている方がインフルエンザにかかると合併症を併発する場合があります。細菌の二次感染による肺炎・慢性気管支炎の増悪は高齢者などに起こりやすい合併症です。また、まれながら小児でのインフルエンザ脳症の報告があり、原因不明であることから病態の解明が急がれます。

ワクチン接種で予防を

インフルエンザワクチン接種で、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防することが期待されます。 インフルエンザに対しては、ワクチンで重症化を予防することがインフルエンザに対抗する最大の手段なのです。 特に、高齢者や基礎疾患(心疾患、肺疾患、腎疾患など)がある方は重症化しやすいので、かかりつけ医とよく相談のうえ、接種を受けることをお勧めいたします。なお、インフルエンザワクチンでは他のウイルスの感染による「風邪」を予防することはできません。

※お家に帰ったら、手洗い、うがいをしてインフルエンザにかからないよう自分で健康管理をしよう♪